マー君がメジャーで成功するための二つの鍵――“ストレート”と“制球”

制球力は黒田より上、岩隈と同じレベル

 次にスプリット。両サイドの低めに制球でき、球速は85~89マイル(約137~143キロ)。同じようにスプリットを武器とする岩隈久志(マリナーズ)と黒田博樹(ヤンキース)は、このボールを左打者に有効に使っている。彼ら2人は、外角低めに制球することが出来ているため、メジャーでも通用しているという。田中もメジャーで効果的に用いるには、同じように投げる必要があるとしている。

 また、田中のもう1つの決め球であるスライダーは、球速83~86マイル(約133~138キロ)程度。このボールも岩隈と黒田がよく使うが、黒田の方がより頻度が高い。そして、田中のスライダーは黒田と同様にメジャーでも武器になる球種として期待できるという。その切れ味は、ドジャースのザック・グリンキーに匹敵するもので、とてもいいと評価されている。

 さらにカーブは72マイル(約116キロ)程度。どのくらいの頻度で投げるかは分からないが、投球のペースや打者の目線を変えるために有効で、低めにコントロールする必要があると指摘している。その軌道は岩隈と似ているが、先輩右腕はメジャーでは1試合で平均6球程度のカーブを使っている。

 最後にカットボール。これはダルビッシュが大きな武器としている球種で、田中の場合は80マイル台(129~143キロ)となっている。ただ、昨季はカットボールで被打率2割7分1厘と打たれている。田中は典型的な日本の投手で球種も多いため、メジャーではカットボールは捨てることになるかもしれないという。

 総合すると、田中は「ヤングバージョン」の黒田になると、ショーエンフィールド記者は評する。制球力は黒田よりも少し良く、岩隈と同じレベルだが、球速は上だとしている。

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