イチローが米メディアに長期間の現役続行の意思を明言

イチロー「現役引退は今まで考えたことがない」

 ヤンキースのイチロー外野手(40)がデレク・ジーター遊撃手のように今季限りで現役引退する可能性を完全否定した。ESPNが報じた。

 今季終了時点でイチローはヤンキースとの2年契約が満了となる。同じく殿堂入りが確実でイチローよりも8カ月若いジーターは今季限りで引退を発表しているが、「現役引退は今まで考えたことすらない」。天才打者は通訳を介し、地元メディアの取材にこう語ったという。

 あとどれくらい現役を続けるのか、という問いには「2、3年ではない。何年も。僕にとっては今引退する理由が何もないように感じている」とキッパリ。長期的な視野で現役生活を続ける意思があることを明言したという。

 日米通算4000本安打を達成し、将来の殿堂入りが間違いなしと見られているイチローだが、今季ヤンキースは他の外野手3人に2億5000万ドル以上をつぎ込んだ。ジャコビー・エルズベリー、カルロス・ベルトランという外野手を大型契約で獲得し、生え抜きのブレット・ガードナー外野手とも契約を延長。その中でイチローは、地元メディアから出場機会の激減を予想されている。

 ベンチを温める可能性についても質問されたが、「シーズン開幕後、どういう気持ちになるのかは、今は分からない。どうなるのだろう。でも、スプリングキャンプを通じて行っている準備は変わらない」と平静を貫いている。

 地元メディアは今季終了後、ヤンキースがイチローと契約延長を行うとは予想していない。開幕前の時点での下馬評は高くはないが、加齢とともに浮上するであろう引退説を吹き飛ばすようなイチローの活躍を期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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