節目の10年目を迎える交流戦 本拠地での「3番・ピッチャー大谷」は実現するか
「3番・投手」が実現すれば、梶本隆夫以来51年ぶり
昨年の交流戦では、大谷はマツダスタジアムでの広島戦(6月18日)に5番・ピッチャーで出場。投げる方では精彩を欠き、4回3失点で勝利投手にはなれなかった。打つ方では同点の5回ノーアウト満塁で勝ち越しとなるショートゴロを放っている。降板後はライトを守り、最後は代打を送られて、3打数1安打1打点の成績だった。
後攻となる本拠地での試合で二刀流となれば、まずは先にピッチャーをやってから、その裏の打席に入るため、1回表の準備が入念にできる。慌ただしい立ち上がりをしなくていいメリットはある。ここまで大谷は野手で先発するときはほとんどが3番で出場していることから、登板時も「3番・ピッチャー」になる可能性も十分にある。ここまで打率は3割4分3厘、12打点、1本塁打。投げては6試合4勝1敗、防御率が2・63と二刀流をこなしている。この交流戦でも二刀流の本領発揮といきたいところだ。
3番・投手での先発が実現すれば、1963年の梶本隆夫氏(阪急)以来、実に51年ぶりのこととなる。半世紀を超えた大谷の「二刀流」は見られるのか。その結末は一体どのようなものになるのか。その札幌ドームの日本ハム戦をはじめ、10年目を迎える交流戦に多くの注目が集まることに期待したい。
※5月20日の交流戦開幕カード
日本ハム-中日(札幌ドーム)
西武-巨人(西武ドーム)
オリックス-阪神(京セラドーム)
楽天-横浜DeNA(コボスタジアム宮城)
ソフトバンク-広島(ヤフオクドーム)
ロッテ-ヤクルト(QVCマリン)
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count