田中将大がサイ・ヤング賞の最有力候補!? 大手ブックメーカーでも1位に浮上

開幕から2か月で各球団のエースをごぼう抜き

 ヤンキースの田中将大投手(25)が大手ブックメーカーからもサイ・ヤング賞の最有力候補に挙げられた。ニューヨークの地元紙デイリーニューズは、米国のオンラインブックメーカー「ボバダ」の最新オッズを紹介。田中はサイ・ヤング賞部門で1位となる4倍が付けられ、大本命にあげられている。

 田中は開幕前の「ボバダ」の予想では、16倍のオッズが付けられていた。オープン戦での好投でヤンキース投手陣ではトップとなっていたが、全体では8位だったため、開幕から2か月の快投で各チームのエース級をごぼう抜きしたことになる。

田中将大がサイ・ヤング賞の最有力候補!? 大手ブックメーカーでも1位に浮上
サイ・ヤング賞最有力候補一覧

 当時、7倍で1位に推されていたレンジャーズのダルビッシュ有投手は6・5倍の3位タイに。ただ、首の張りで2度の登板回避があったことが響いていると見られ、ここから再浮上してくる可能性は高い。現在、ア・リーグの防御率ランキングで1、2位を占める2人の日本人投手(田中が2・06、ダルビッシュが2・08)が、賞レースの中心となることは間違いなさそうだ。

 また、田中はMVPのオッズの中にも投手としては1人だけ登場。50倍の数字が付けられている。1位はエンゼルスのマイク・トラウト(1・6倍)、2位はミゲル・カブレラ(3・5倍)と、過去2年もMVP争いを繰り広げた2選手の名前が並ぶ。

 投手のMVPとなれば、24勝5敗、防御率2・40を記録した2011年のジャスティン・バーランダー(タイガース)以来。また、ヤンキースの投手がサイ・ヤング賞に輝けば、2001年のロジャー・クレメンス以来となる。田中は20勝3敗、防御率3・51、213奪三振の成績を残したクレメンスにどこまで迫れるか。

「ボバダ」では優勝争いのオッズも付けられているが、ヤンキースはワールドシリーズ優勝で16倍の12番手と、開幕前の10倍から後退。ア・リーグ優勝は7・5倍で5番手、東地区優勝は2・5倍で2番手。現在、地区首位を走るブルージェイズが、まずは大きな壁となりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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