ダルビッシュ有の勝敗を分ける大きな分岐点 味方打線の「3点以上」の援護が鍵!?

3点以上の援護を受ければ、ほぼ負けないダルビッシュ

 レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)がサイ・ヤング賞を獲得するには、やはり味方打線の出来が鍵となりそうだ。右腕のメジャーデビュー後の勝率が、「3点」の援護を境に大きく違うことが分かった。1日(日本時間2日)のナショナルズ戦では8回無失点の快投で2-0の勝利をもたらし、打線の不調を救ったが、エースはもっと多くの援護を必要としている。

 ESPNによると、ダルビッシュは味方から3得点以上の援護を受けた場合、メジャー通算30勝3敗となっているという。一方、打線が3点以上を奪えなかった場合には4勝17敗と、成績は大きく落ちる。

 もちろん、どんな投手でも3点に満たない援護で白星をつかむのは至難の業だ。ダルビッシュも例外ではない。ダルビッシュに対する援護の少なさは、もはや米国内でも有名になっているほどだ。

 一方で、3点以上をもらえれば、ダルビッシュが負け投手になることがほとんどないという事実も、このデータからは浮き彫りとなっている。それだけ、圧倒的なピッチングを続けているというわけだ。

 今季、ダルビッシュが先発した試合でのラン・サポート(9回あたりの味方打線の平均得点)は4・40のリーグ26位(3日現在)。消して低い数字とは言えない。ただ、5月4日のエンゼルス戦が14点、同9日のレッドソックス戦が8点、同22日のタイガース戦が9点と、この3試合の援護だけが飛び抜けて多い。

 他の7試合では4月21日のアスレチックス戦での4点が最高で、3点の援護をもらったのは2試合。そのほかは2点以下で、完封された試合も2つある。この7試合のラン・サポートは1点台と絶望的とも言える数字だ。ダルビッシュが大量失点する可能性は極めて低いだけに、爆発的な援護よりも、毎試合の安定したサポートの方が必要だと言えるだろう。

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