17.5差からの優勝なら史上最大の逆転劇 燕を猛追のDeNA…過去の大どんでん返しVは

ヤクルト・高津臣吾監督(左)とDeNA・三浦大輔監督【写真:小林靖、中戸川知世】
ヤクルト・高津臣吾監督(左)とDeNA・三浦大輔監督【写真:小林靖、中戸川知世】

1963年に西鉄は14.5ゲーム差から南海を逆転、優勝を飾った

 セ・リーグの優勝争いが風雲急を告げている。リーグ2連覇へ独走態勢を築いたかに見えたヤクルトが失速し、DeNAが怒涛の進撃。7月3日時点で17.5ゲーム差あった両チームの差は、今月21日終了時点で4差に接近した。ここでは大逆転優勝を成し遂げた過去の例を紹介。DeNAがひっくり返して頂点に立てば、プロ野球史上最大の逆転劇となる。

 2リーグ制が導入された1950年以降で最大の逆転劇は1963年の西鉄。6月には首位の南海に最大で14.5ゲーム差つけられた。しかし、夏場を迎えると、一気に勝利を重ね、10月に南海が全日程を終えた時点でゲーム差は1に縮まった。4試合を残して3勝1分け以上が優勝の条件だった西鉄は、4戦全勝で大逆転Vを果たした。

 2008年には原辰徳監督率いる巨人が13ゲーム差をひっくり返した。7月8日時点で阪神との差は13あったが、9月に12連勝を飾るなど猛追。10月8日の直接対決で阪神を破り首位に立つと、そのままゴールした。この優勝は「メークレジェンド」と呼ばれた。阪神・岡田彰布監督は責任を取って辞任している。

 巨人は、長嶋茂雄監督が率いていた1996年も逆転優勝を果たしている。7月6日時点で広島に11.5ゲーム差をつけられていたが、同9日の広島戦で日本タイ記録となる9者連続安打を放って勝ったのが巻き返しの契機に。100試合目に首位の座を奪い、2年ぶりにセを制した。この優勝は「メークドラマ」とも呼ばれ流行語大賞にも選出された。

 記憶に新しいのは2016年の日本ハム。6月18日時点でソフトバンクに最大11.5ゲーム差をつけられたが、6月19日から7月11日にかけて球団新記録の15連勝をマークするなど猛追し、8月下旬からはデッドヒートに。9月22日にマジック「6」を点灯させ、同28日の西武戦で4年ぶりリーグ優勝を果たした。

 横浜時代の1998年を最後に優勝から遠ざかるDeNAは現在6連勝で、本拠地・横浜スタジアムでの連勝は17に。今月の成績は14勝2敗で貯金を9とした。一方、ヤクルトは今月、7連敗を喫するなど6勝10敗。7月3日時点で今季最大の28あった貯金は17となった。残り試合はヤクルトが33でDeNAが38。今季のセ・リーグはどんな結末が待っているだろうか。

(Full-Count編集部)

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