田中将大が今季5度目の2ケタ奪三振 ヤンキースでは51年ぶりの快挙!?

5回には全て変化球で3者連続三振を奪った田中

 ヤンキースの田中将大投手は本拠地でのブルージェイズ戦で6回5安打1失点10奪三振と好投し、メジャー単独トップの11勝目(1敗)を挙げた。メジャーでただ1人のクオリティースタート(QS、6回以上を自責3以内)率100%(14試合連続)や、ついに1点台に突入したリーグトップの防御率1.99など驚異的な成績が目を引くが、今季5度目の2ケタ奪三振もヤンキースの新人では51年ぶりの快挙だったという。

 田中は初回にホセ・レイエスに初球ホームランを浴びながら、その後は粘りの投球で無失点。4月4日のデビュー戦以来の対戦となったブルージェイズは研究を重ね、速球に狙いを絞ってきたが、ルーキーはしっかりと対応した。

 1回2死からは3者連続三振。2回1死では渡米後初の日本人対決となる川崎宗則から外角低めへの94マイル(約151キロ)の直球で見逃し三振を奪った。

 3回に味方打線が逆転に成功すると、4回には川崎、レイエスから三振を奪うなど無失点。さらに、5回はメルキー・カブレラ、ホセ・バティスタ、エドウィン・エンカーナシオンと主軸を3連続三振に仕留めた。この回は15球すべてが変化球と相手の狙いを見事に外し、的を絞らせなかった。

 ここで今季5度目の2ケタ奪三振となる10Kに到達。ヤンキース発表の記録によると、ヤンキースでは1963年にアル・ドーウィングが記録した8度に次ぐ新人投手2位。つまり、5度の2ケタ奪三振はその時以来、51年ぶりの快記録となった。まだシーズンは十分に残っており、記録更新の可能性は高そうだ。

 田中は6回も無失点で抑えて降板。救援陣の好投もあり、11勝目を手にした。相手打線に粘られながらも、今季打率3割9厘、15本塁打、47打点と好調の強打者バティスタから2三振を奪うなど、改めて力を見せつけた一戦。安定感が光るが、奪三振も14試合で「113」と新人離れした数字になっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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