サイ・ヤング賞投手の古巣に向けた全面広告が米国で感動を呼ぶ

タイガースにトレードされたプライスがレイズに向けて綴った感動の「手紙」

 タイガースにトレードされたデビッド・プライス投手が、古巣レイズへ向けて送ったメッセージが感動的だとして、現地で話題となっている。7月31日のトレード期限ぎりぎりに移籍が決まった左腕は、5日のヤンキース戦で新天地デビューを果たしたが、同日にレイズが本拠を置くフロリダ州セントピーターズバーグ、タンパの地元紙タンパベイ・タイムズに全面広告を出し、古巣への感謝の気持ちを「手紙」に綴った。

 プライスが想いを伝えたかったのは、街やファン、チームメイトにとどまらなかった。すべての段落が「Thank you」で始まる文章に、裏方である球場のスタッフの名前まで挙げており、人柄の良さが表れている。

 以下は、その全文。ちなみに、ツイッターに度々登場し、地元ではプライスの愛犬として有名なフレンチブルドッグの「アストロ」も広告の写真に登場しており、メッセージの署名も連名になっている。

「ありがとう、セントピーターズバーグ。ありがとう、タンパ。私は両方の街に住んで、存分に満喫しました。

 ありがとう、ファンのみなさん。私が2ストライクを取った時はいつも、ベルを鳴らしてくれました。マウンドから降りたときには拍手してくれました。ストライクかボールかギリギリの時には、私を支持してどよめいてくれました。あなたたちの声を耳にし、その存在を感じていました。とても感謝しています。

 ありがとう、ジョー・マドン(監督)、そして、ジム・ヒッキー(投手コーチ)。あなた方は私を信じ、指導してくれました。私に輝く機会を与えてくれました。これから臨む全ての試合で、私はあなた方とともにあります。

 ありがとう、カズ、スタンレー・マック、ホルムス、フォレス、デービー、ネリー・ネル、そして驚くべきドン・ジマー(レイズの元シニアアドバイザー。今年6月4日に死去)。みんなかけがえのない人たちです。

 ありがとう、素晴らしいレイズのチームメイトたち。ともに過ごした時間に感謝しています。

 ありがとう、リック・ボーン(広報部長)、ウェスティー、ロニー・P、ネイション、ビンワード。あなたたち無しでは、やり遂げることはできませんでした。

 ありがとう、レイズ球団。駐車場のヴィニーをはじめ、我々のクラブハウスの外にいるベルテ、パピト、ビーンズ、チャンプ、T-ウォール、セクシー・ブラック、ナスティー・ネイト、そして、トロピカーナ・フィールドで私をいつも支えてくれたたくさんの素晴らしい人々へ。そこにいてくれてありがとう。

 ありがとう、スチュアート・スターンバーグ(球団オーナー)とアンドリュー・フリードマン(GM)。私を指名してくれてありがとう。私がここに挙げた全ての人を知る機会と、タンパベイ・レイズの選手として6年間を経験する機会を与えてくれてありがとう。永遠に感謝します。

 アストロと私は、みなさんを愛して います。すでにみなさんのことが恋しいです。私たちは今夜、マウンド上での新しい章をスタートさせますが、私たちは皆さんを決して忘れはしません。愛を込めて。デビッド&アストロ・プライス」

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