全49代表校が初戦を戦い終えた甲子園 評価を高めた選手は誰?

相変わらずスカウトの評価が高い松本裕樹、岡本和真、清水優心の3選手

 台風の影響で2日間の順延を経て始まった2014年の夏の甲子園。8月11日に開幕してから17日で全代表校がすべて出場した。優勝候補と言われた高校が初戦で相次いで姿を消し、予想もできない大逆転の結末のゲームもしばしば。お盆休みと重なり、球場は連日ほぼ満員状態になっている。

 大会7日目を終え、スカウトたちも出場選手を一通りチェックした。ドラフト会議に向け、どんな選手が目に留まったのだろうか。元々評価の高いAクラスの選手はどんなパフォーマンスを見せたのか。甲子園の1試合で評価を上げた選手はいるのか。はたまた将来が楽しみな下級生はどの選手なのか。

 Aクラスの選手とは、すでにスカウト陣の中で、1位や2位のドラフト上位候補の選手である。甲子園での戦いを終え、盛岡大付属の松本裕樹投手はさらに評価を高めた。スピードが出なくても、打者を打ち取る術を知っていた。激戦区神奈川を制した東海大相模を3点に抑える好投。守備も打撃もうまく、底知れぬ才能を持っている。

 打者では智弁学園の岡本和真内野手。持ち前のリストの強さは大きな武器だ。高校通算73本塁打を打てるだけの柔らかさも持っている。ただの大振りバッターではない。明徳義塾戦ではチーム打撃に徹し、タイムリーを放った。右の強打者を育てたい球団はほしいだろう。

 そのほかでは東海大四に敗れたが九州国際大付属の清水優心捕手も打撃の評価は変わらず高かった。野手の2人は敗れてしまったが、松本、岡本、清水の3選手は甲子園に来ても、評価は変わることはなかった。

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