田中将大が今季最短の1回2/3でKO 7失点で5敗目を喫する

イチローは21年連続シーズン100安打をマーク

○アメリカンリーグ レッドソックス10-4ヤンキース(ボストン)

 ヤンキースの田中将大投手が27日(日本時間28日)、敵地でのレッドソックス戦に先発し、1回2/3を投げて7安打7失点(自責5)の内容でマウンドを降りた。今季最短降板、最多失点で、ストライク率50%もワースト。

 前回の復活登板で見事な投球を見せ勝利投手となった田中だが、この日は立ち上がりからボールが高めに浮き、制球に苦しんだ。

 1回裏、先頭のベッツにいきなりツーベースを打たれると、続くボガーツを三振に打ち取ったものの、ナバ、セスペデスに連打を浴びて1点を先制される。続くクレイグにも鋭い当たりを打たれるが、これがショートライナーとなり、飛び出したセカンドランナーが戻れず封殺され、併殺で切り抜ける。

 しかし田中は立ち直ることができず、2回裏は2死2塁の場面からバスケスにセンターへのタイムリーヒットを許してしまう。ベッツを四球で歩かせて1、2塁となり、続くボガーツの打球は三遊間へのゴロとなるが、サードのライアンが上手く捕球できず打球はレフト前へ抜けてしまい、2死満塁とピンチが広がる。

 さらにナバが放った一塁線のゴロを、今度はヘドリーが弾いてしまい記録はヒット。これで2点を加えられ、続くセスペデスには綺麗にセンター前へはじき返され、5-0と大きくリードを広げられてしまう。

 ここでジラルディ監督がベンチから出て投手交代を告げ、田中の復帰登板2戦目は今季最短の1回2/3で降板となった。味方野手の拙い守備に足を引っ張られた部分もあったが、田中はボールが高めに浮く場面が多く、制球にも苦しみ、普段の安定した田中らしいピッチングは見ることができなかった。

 田中は1回2/3で50球を投げストライクは25球。7安打7失点(自責5)2四球2奪三振の内容で、5敗目(13勝)を喫し、防御率は2.77となった。

 5回表、イチローがサードへの内野安打を放ち、今季100安打に到達。これで21シーズン連続での100安打となり、王貞治氏の記録と並んだ。

 試合は序盤に大量リードを奪ったレッドソックスが、10-4で勝利した。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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