米メディアが来季の田中将大に抱く希望と不安 「甘く危険なミステリー」
歴代の名投手と比べられるほど衝撃を残した田中のメジャー1年目
記事では、田中が25歳で迎えたメジャーのルーキーシーズンで、開幕から14試合で99回2/3を投げ、11勝1敗、防御率1・99、113奪三振、16四球という圧倒的な成績を残したことを紹介。その上で、かつての黄金ルーキーたちの数字と比較している。
最初に紹介されているのは、1981年に本格的なルーキーシーズンを送ったフェルナンド・バレンズエラ。当時、20歳だった左腕は、同じ14試合の時点で110回を投げ、9勝4敗、防御率2・45、103奪三振、35四球だったという。また、1984年に19歳でデビューしたドワイト・グッデンは、14試合の時点で91回2/3を投げ、9勝5敗、防御率2・45、107奪三振、36四球だった。
2人の成績と比べると、田中の成績がいかに圧倒的であるかが分かる。記事では田中の登場を「1981年の『フェルナンドマニア』や、1984年の『ドクターK』を超えうる衝撃だった」と絶賛している。
一方で、田中がバレンズエラやグッデンよりも年上であり、普通のルーキーとは一線を画していることも指摘。「田中は(ポスティングの落札額と契約額を合計した)1億7500万ドル(約190億円)のプライスタグと日本のスポーツ記者の半数とともにやってきた。春のキャンプで、彼のブルペンセッションはイベントだった」と紹介している。
マイナーから若くしてメジャーに昇格し、プロのキャリアをスタートさせたバレンズエラ、グッデンとは違い、田中が日本で7年間のプロのキャリアを積み、圧倒的な成績を残して海を渡ってきた投手であることは事実だ。