イチローの去就問題は長期化の可能性も「適正なオファーがくれば“2秒で”サイン」と新代理人
注目されるイチローの去就
ヤンキースからフリーエージェント(FA)となったイチロー外野手について、新代理人のジョン・ボッグス氏が「適正なオファーがくれば“2秒で”サインできる」と話していると報じられた。米メディア「sportsnet.ca」のベン・ニコルソンスミス記者がツイッターで報告している。
イチローについては、ボッグス氏がすでに「マーケットがホットではない」と話したことが伝えられている。チーム探しは難航している模様で、去就決定は長期化が予想される。
ただ、ニコルソンスミス記者によると、球団関係者や代理人が一堂に会するウィンターミーティングに出席中のボッグス氏は、契約に妥協するつもりはないことを明かしているという。ツイッターで以下のように伝えている。
「イチローのエージェントのジョン・ボッグスは、イチローはサインすることを急いでいないが、もし適正なオファーがあれば“2秒で”サインできるだろうと話している。(イチローは)まだプレーしたがっている」
ボッグス氏は出場機会の確保などを優先しているとされている。イチローはメジャー通算3000安打まで156本、日米通算ではピート・ローズが持つ歴代最多安打の4256本まで134本と迫っており、レギュラーポジションを確保すれば到達が見えてくる。大記録達成は目前で、ボッグス氏の「市場戦略」がどんな結果を生むかは注目されるところだ。
ただ、裏を返せば、ボッグス氏のもとにはまだ適正なオファーが届いていないとも取れる。レギュラー確保が見込める条件があれば、タイミングは関係なく、契約へと進むことになりそうだ。
長期化となれば、イチローの去就問題が初めて越年決着となる可能性は十分にある。ボッグス氏は慎重かつ大胆に市場を見極めていくことになりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count