イチロー、青木宣親の去就に影響も カブレラがホワイトソックスと合意
3年契約と地元メディア これで外野手市場が動き出す?
ホワイトソックスがブルージェイズからフリーエージェント(FA)となっていたメルキー・カブレラ外野手と合意に達したと、地元メディアが報じた。フィジカルチェックを残しているが、3年総額4500万ドル(約53億4000万円)での契約になる見込みだという。ロイヤルズからFAとなった青木宣親外野手、ヤンキースからFAとなったイチロー外野手の動向にも影響がありそうだ。
第一報を伝えたのはCBSラジオでホワイトソックスの番記者を務めるブルース・レビン氏。ツイッターで「関係者によると、メルキー・カブレラはフィジカルチェックを残し、ホワイトソックスとの3年契約に合意した」と報告。さらに、「カブレラの契約は4500万ドル程度になる。代理人やチームはコメントしていない」としている。
カブレラは今季、ブルージェイズで打率3割1厘、16本塁打、73打点をマーク。シーズン終了後にFAとなった。ブルージェイズはクオリファイング・オファーを出し、再契約を望んでいたが、カブレラはブルージェイズの人工芝のグラウンドに嫌気がさしており、移籍を熱望していると地元メディアが報道。ロイヤルズ、マリナーズ、レッズ、ジャイアンツ、オリオールズなども獲得に乗り出しているとされていた。
ホワイトソックスは外野手の補強に動いていたため、地元メディアの中では青木やイチローも獲得候補に挙げられていた。カブレラはレフトを守る見込みだが、これで日本人外野手の獲得の可能性は低くなったと言えそうだ。
一方で、カブレラ獲得を目指していたチームは、方針変更を余儀なくされる。特に、ロイヤルズ、マリナーズはカブレラ獲りに本腰を入れているとされていた。ロイヤルズは争奪戦に敗れた場合に青木との再契約や、コルビー・ラスマス(ブルージェイズからFA)、アレックス・リオス(レンジャーズからFA)の獲得を狙うと見られていたため、青木が残留する可能性も膨らんできた。
FAの大物として残っていたカブレラの去就が決定し、ここから外野手の市場が大きく動き出すことは間違いない。青木とイチローの動向からも目を離せなくなってきた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count