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黒田博樹と田中将大 ニューヨークで築き上げた真の信頼関係

黒田と過ごした濃密な1年から田中が吸収したものは多い

「彼しか分からない色んなものを背負って投げていたので、少し野球の神様に休ませてもらえると思う。ゆっくり休んで、できれば最短で戻ってきてくれればチームとしてもいいですね。彼なりにここまでずっと突っ走ってきたので、そういう怪我も仕方ないと思います」

 これに対して、田中は「色んな方が今回こういう風になって声をかけてくれて、気にしてくださっている。『うれしい』というのが合っているか分からないですけど、感謝しています。もちろん、ちゃんと治さないと意味がないですけど、でも、自分の中ではできるだけ早く治したいという気持ちもあります」と心のうちを明かしていた。

 リバビリに臨んでいる間、田中はヤンキースタジアムでの試合を途中まで見届け、帰宅するという日々を送った。試合直前のベンチで、登板日ではない黒田と田中が談笑する姿は、テレビや場内の大型スクリーンに度々、映し出された。日本人の同僚、しかも誠実な人柄で周囲からの信頼が厚い黒田博樹という存在が、リハビリ中の田中の心を軽くしていたことは間違いない。

 9月中に復帰を果たし、シーズンを終えた田中は、黒田が過酷なメジャーで先発ローテーションを守り続けてきたことについて「あらためて凄いと感じた」と話した。そして、来季は自分自身がシーズンを通して投げ続けるという目標も掲げている。黒田と過ごした濃密な1年。先輩右腕が想像を絶する努力を重ね、マウンドに上がり、黙々と投げ続ける姿を間近で見てきた田中にとって、吸収できるものは多かったはずだ。

 広島からエースの復帰が発表された先月27日、田中は広報を通じてコメントを発表し、黒田への感謝の気持ちを明かした。今年は戦う舞台が変わるが、ニューヨークで築いた信頼関係が変わることはない。お互いの活躍を楽しみながら、マウンドに上がることになりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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