【小島啓民の目】なぜイチローは超一流になれたのか? 球児が学ぶべき心構えとは

アマ球界で生きてきた小島啓民氏が説く、野球選手としての心構え

 皆様、はじめまして。小島啓民です。私はアマチュア野球の世界でずっと生きている人間です。バルセロナ五輪では選手として、社会人チームの三菱重工長崎では選手と監督として、その後は日の丸を背負い、大学、社会人のチームを率いて、世界で戦う選手たちを見てきました。教え子もプロの門をたたきました。

 2020年には日本開催のオリンピックで野球が復活する可能性があります。現在のジュニア期の選手が出場することもあるでしょう。経験をもとに、野球界の後輩に贈る言葉として、心構えを記していきたいと思います。ぜひ指導者の方々にも参考になればと思います。

 これからスタートする連載の第1回のテーマは夢を持つことの大切さです。

「夢を持つことは非常に大切なことです」と日常の指導の中で教えられ、選手もその大切さは十分認識しているはずです。夢を持たなければ、目標が生まれません。目標を持つことで向上しようとする心が芽生え、成長が始まります。

 とここまでは、一般的によく理解されている事項です。

 では「なぜ野球をやっているの?」「サッカーではないの?」と問われた際に、なかなか確固たる理由を答えられる選手は少ないものです。実は殆どの選手が野球を始めた際の動機は「両親から勧められた」とか「あの選手のようになりたい」など意外と単純な理由です。

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