24年ぶりVも十分に可能 王者巨人との戦力比較で見えてくる広島の実力

「センターライン」が重要である理由

 チーム力を着々と伸ばしてきた広島が、3連覇中の巨人を倒せるか。これは今シーズンのプロ野球の大きな関心事だろう。そこでチームの戦力のベースとなる「センターライン」と「先発投手」に注目し、パワーバランスの数値的な確認をしてみたい。

 野球では、捕手・二塁手・遊撃手・中堅手で構成されるセンターラインの重要性がよく指摘される。このセオリーは、数値を用いた分析でも同じように重要であると見なされている。

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センターラインの選手がなぜ重要か

 センターラインのポジションの守備は、他のポジションに比べ技術を要する。チームはその役割をこなせるという条件の下で選手を選びポジションにあてている。つまり少ない選択肢の中から選手を選び出している。

 この割り当ては、チームの間で攻撃力の差がつきやすく、編成上とても重要な部分だ。最初の図にあるように現役選手で最も優れた選手と12番目の選手の差は、選択肢の多いか少ないかで変わってくる。

 具体的には、阿部慎之助をレギュラー捕手に据えられた巨人のような球団がある一方で、打率が2割にも満たない捕手をラインアップに加えている球団もあるという事態などがわかりやすい例だろうか。逆に打率が2割にも満たない一塁や左翼のレギュラーはまず見かけない。

 センターラインの選手を高いレベルでそろえ、他チームに差をつけられないチーム編成ができるかどうかは、強化においてとても重要だ。

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