「イチローに不可能はない」 ボッグス代理人単独インタビュー

「イチローに不可能はないと言っておこう」

「マーリンズとは色々な話をしたが、私のクライアントが1年目にどういう状況になっていくのか注視する必要があると思った。我々としては全てのオプションをオープンにしておきたかった。

 今のところ全てはうまくいっている。だが、イチローは新しい町で新しいユニフォームを身につけることになる。彼が新しい環境に愛情を抱き、2年目のシーズンに向けた適応がスムーズにできれば何の問題もない。だが、そうならなかった時のために、彼のオプションをオープンにしておきたかった。成功するための最高の環境を整えるのが私の仕事だ。もし、状況が完璧に進まなかった時には、自分たちの状況をもう1度把握し直す必要がある。

 いずれにしても前に進むしかないけれどね。イチローには3000本安打という目標もある。残り156本というヒット数のカウントダウンに入っている。そこを見据えた状況を作りたかった」

 ヤンキースでの起用法などで、契約年数に慎重になる部分もあったのだろうか?

「1度契約したからといって、どんな将来が待ち受けているかわからない。でも、クリアな状況が最高の結果を引き出す。今回のマーリンズは熱意を見せてくれた。マーリンズの幹部は18時間もかけて契約と記者会見のために日本に足を運んでくれた。この状況がいかに彼を求めているか、ということをクリアにしていると思う。マイアミ・マーリンズはそこまでしても、イチローを求めていると身を持って証明してくれた」

 マーリンズは幹部総出で来日し、入団会見のみならず、メディカルチェックも日本で行った。メジャーの球団では珍しいのではないか?

「本来はメディカルチェックはロサンゼルスで行う予定だったけれど、全ての手続きを日本で行った。こんなことはない。選手はロサンゼルスにいかなければいけないものなんだけど。私はこの仕事を30年間続けているが、初めてのことだ。この事実だけでも、いかに彼が例外的な選手であるかを示しているんだ」

 それはイチローの要求だったのか?

「我々はあくまで提案したにすぎない。提案こそ私の仕事だからね。実際に日本で行うかどうかは球団次第。マーリンズはイチローの全ての移籍に関する手続きを日本で行うメリットを感じた。日本にも多くのイチローのファンと野球ファンがいる。メジャーリーグ全体にとっても、スターの母国でその選手の入団会見を行うことは意義深いと思う」

 先ほどからイチローの目標として話が出ていたメジャー通算3000本安打だが、彼が今年達成できると思うか?

「私は去年の12月からイチローの代理人を務めたばかり。だが、2001年にマリナーズに来てから、この短期間でここまでのマーベラスな結果を積み上げたこと自体が驚きに値する。だから、イチローに不可能はないと言っておこう」

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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