開幕に間に合うか 宮崎キャンプを経た松坂大輔の仕上がりとは

課題山積のスタートも日に日にステップアップ、発するコメントも変化

 第1クールはブルペンでの投球練習を行わず、まずは、「まだお見せできるもの(投球)ではないので。きれいな形ではない。そういうのは、あまり見られたくないので」と、非公開にしたブルペンの傾斜を使って、シャドーピッチング。続いて、キャッチャーを立たせたままの立ち投げ、遠投と、ピッチング以外の所でフォーム固めをスタートさせた。

 特筆すべきはキャッチボールに時間をかけたこと。ほかの投手がキャッチボールを終えた後も、真っすぐ、カーブ、スライダーなど変化球なども交えて、じっくりとボールを投げる姿が印象的だった。

 ブルペンでの本格的な投球練習は、第2クール初日の5日からスタートさせた。カーブを中心とした変化球も交えて、約35球。「肘を上げる中で無駄な力の入り方になっている。無理のないように腕が出ていくような形、そのフォーム固め。長年の悪い癖が抜けない」と、チェックポイントを伝えた佐藤義則投手コーチから指導を受ける場面も目に付いた。

 8日に行った2度目の投球練習では34球。「フォームのバラツキはありますけど、前回より良かった」。徐々に、肘の位置が上がり、躍動感あるフォームへの変化が感じられ始めた。

 第3クールに入るとペースも上がった。10日の3度目のブルペンでは143球を投げ、14日には初めての打者との対戦となるフリー打撃の打撃投手を務めた。牧原、高田を相手に48球を投げ、安打性は7本で「まだこの時期なので全部の球種でストライクが取れるか(を確認した)。徐々にいい形になってきている」と語った。

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