イチロー、今季は“定位置”での出場も増加? 「最高の1番打者の1人」
指揮官「どこの打席に置こうが、イチローがヒットを打つことはわかっている」
また、この日のブレーブスの先発投手は左腕ワンディ・ロドリゲスだったが、レドモンド監督は「私はイチローにはできるだけサウスポー相手に打席に立ってもらいたと思っている。慣れるためにね。ここ2、3日ではそれができている」と言及。さらに「我々がどこの打席に置こうが、イチローがヒットを打つことはわかっている」とも語っている。
昨年のヤンキースで、イチローが1番打者として出場したのはシーズン最後の2試合のみ。引退間近だったデレク・ジーター氏と1、2番でコンビを組ませて、花道を飾るという意味合いもあった。そのほかの先発はすべて6番以下。6番が11試合、7番が35試合、8番が27試合、9番が20試合となっていた。
さらに、ジョー・ジラルディ監督は相手チームの先発が左腕だった場合、右打者の起用を優先。イチローはスタメンから外れることが多かった。しかし、イチローは昨季、右腕との対戦が打率2割7分4厘だったのに対して、左腕相手は3割3分3厘と好成績を残していた。米メディアの中でも、効率的と言えない起用法を疑問視する声は少なくなかった。
ブレーブス戦前の段階で、イチローは打率3割8厘と調子を上げていた。初の1番起用で遊ゴロ、二ゴロ、遊ゴロと3打数無安打に終わり、打率を3割8厘から2割7分6厘に下げたが、記事でも「イチローは堅実な春を謳歌している」と評価している。不可解な起用法に苦しむこともあった昨年のヤンキース時代とは異なり、メジャー15年目のレジェンドはマイアミで絶大な信頼を受けている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count