イチローが今季初長打の三塁打 二ゴロでホーム突入しチャレンジでセーフ

際どいクロスプレーで一時アウトも、異例の“5分44秒チャレンジ”でセーフに覆る

 マーリンズのイチロー外野手が、敵地でのメッツ戦に代打で出場し、今季初長打となる三塁打を放った。

 イチローは4-5の7回1死で登場。初球のボール球を見送ると、2球目バントの構えを見せたが見逃しストライク。その後、フルカウントとなってからファウルで粘ると、最後は9球目の83マイル(約134キロ)のチェンジアップを振り抜き、右中間を深々と破った。フェンス手前まで届く大飛球で、俊足を飛ばして一気に三塁まで到達。今季初長打は三塁打となった。

 イチローはその後、ゴードンのニゴロで本塁に突入。捕手のタッチを巧みに避け、もう1度ホームベースを左手で触りに行った。捕手ももう1度タッチに行き、際どいプレーも判定はアウト。その後、マーリンズはチャレンジを要求し、セーフへと覆った。判定の再確認は5分44秒後という異例の長さに及んだ。ヤンキース時代の2012年プレーオフで見せ、米メディアから「忍者」と形容された本塁突入の再現と言えるプレーだった。イチローのスーパープレーでマーリンズは同点に追いついた。

 イチローは正左翼手イエリッチの負傷で前日まで2試合連続出場。この日はイエリッチが復帰したため、ベンチスタートとなっていた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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