「判定は正しい。イチローの勝ち」 「忍者」生還に相手捕手は完敗認める
イチローの衝撃プレーにメッツの捕手ダーノーは脱帽
マーリンズのイチロー外野手が16日(日本時間17日)、敵地でのメッツ戦に代打で出場し、今季初長打となる三塁打を放った。その後、後続の二ゴロでの本塁突入はアウトと判定されたが、チャレンジで覆りセーフに。イチローのあまりに鋭い動きを2度とも捉えられなかったメッツのトラビス・ダーノー捕手は、チャレンジでのビデオ判定に異例の5分44秒を要した微妙なクロスプレーについて「彼の勝ちだ」と潔く認めている。MLB公式サイトが報じた。
イチローは4-5の7回1死走者なしの場面でピンチヒッターで登場。右中間を破る大飛球で三塁まで到達し、マーリンズ移籍後初の長打となった。
そして、衝撃のプレーが生まれた。続くゴードンの強烈な2ゴロに、イチローは本塁突入を試みた。完全にアウトのタイミングで一瞬ストップしたものの、二塁手の送球が一塁側にそれたことを確認すると、再びダッシュ。ダーノー捕手の伸ばしたミットを巧みに避けて滑り込んだイチローだが、ホームベースには触れられなかった。
イチローが再び左手をホームベースに伸ばすと、同時に捕手もタッチに向かう。だが、球審は最初にイチローが捕手のタッチをかわしたシーンでアウトを宣告。イチローが短く抗議すると、ベンチはチャレンジを要求した。
この後、ビデオ判定に5分44秒間も時間を要する異例の事態となったが、判定はセーフに覆った。ベンチで待っていたイチローはわずかに笑みを浮かべると、モース、オズナらとタッチした。