ホークスの日本一連覇を左右する攝津の出来 黒星先行する右腕の課題とは

25日の西武戦も7回途中4失点と振るわない内容で3敗目

 どうもピリッとしない。

 4年連続で開幕投手を務めたソフトバンクの攝津正である。25日の西武戦(ヤフオクD)。9つの三振を奪いながら、8安打3四死球で、7回途中4失点降板。3敗目(2勝)を喫して、黒星が先行した。

 4度目の先発マウンドとなった18日のロッテ戦(QVC)では、強風の中での難しいコンディション、そして、味方の失策が絡んだとはいえ、6回途中までに大量8失点(自責点は2)を喫した。

 そして25日。佐藤義則投手コーチが「今季で1番良かったんじゃないか」というように、5回までは7三振を奪う好投だった。暗転したのは6回。無死一塁から中村剛也に同点2ランを被弾。そして、7回1死一、二塁のピンチを招いたところで降板すると、代わった森唯斗が、またしても中村に左中間を破られる勝ち越し2点適時二塁打を浴びた。結局、攝津は6回1/3で4失点。どうも振るわない内容が続いている。

 どこに課題があるのか。

 ソフトバンクの工藤公康監督は、西武戦後にこう語っている。

「先発の攝津のリズムが悪いのがあるかもしれない。慎重に投げるのは信条としてあるのかもしれないけど、時には大胆に投げることも必要。投手のリズムが悪いから打てない、というのはあまり思わないんだけど、自分のリズムがよくないというのはよくない」

 25日の試合で5回まで92球を要しているように、この2試合、攝津は5回までに100球近くを投じ、その後、100球を越えた6回、7回に失点を食らっている。5回ならば、理想は7、80球ほど。100球は明らかに多いと言わざるを得ない。

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