日本ハムが来年、29年ぶりに米国で春季キャンプ実施へ 「思い切った英断」

パドレスの施設を使用、帰国後に名護で第2次キャンプを実施

 日本ハムは27日、来年の1軍春季キャンプを米アリゾナ州ピオリアにある提携球団サンディエゴ・パドレスの施設で行なうと発表した。2月1日から同中旬まで実施し、帰国後に沖縄・名護で第2次キャンプを行なう。ファイターズの海外キャンプは、1986年の米国フロリダ州デルレイビーチ(春季第2次)、1987年の同フロリダ州サラソタ(同)以来。

 竹田憲宗球団社長は「新たな環境の変化が刺激となってチームの強化につながり、選手個々の成長を促すと判断し、来春からアリゾナキャンプを組み入れる決断を下しました。全面協力をいただく提携球団のパドレスに対して、心より感謝を申し上げます。打撃練習やピッチングなどを同時に行えるスペースが大幅に増え、従来以上に効率的な準備ができると考えています。韓国球団のほとんどがアリゾナでキャンプを張っており、以前は不足した実戦も今は数多くこなすことができます。チームにはしっかりとトレーニングを積んだ状態で日本に戻り、名護でのファンの皆様の前でシーズンに向け万全に仕上げてくれることを望みます」とコメント。

 今年パドレスの春季キャンプに参加した金子誠チーム統轄本部特命コーチは「ファイターズにとって、思い切った英断です。現地でクリアすべきこともあるでしょうが、アメリカキャンプは挑戦に値すると感じます。パドレスの施設は非常に充実しており、スタッフも温かい人ばかり。強力な味方が、ピオリアで待っています」としている。

 また、パドレスののA・J・プレラーGMは「我々のキャンプ地である、ピオリアスポーツコンプレックスにファイターズをお迎えすることを、心待ちにしています。ファイターズは、非常に洗練されたチーム。意義深く、実り多きキャンプとなるよう、パドレスが全面協力することをお約束します」と歓迎のコメントを発表している。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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