どうなる6球団の5月の戦い 開幕から1か月の勝因と誤算(セ・リーグ編)
誰も予想できなかった巨人・高木勇の快進撃、ヤクルトは12球団トップの防御率をマーク
2015年のプロ野球が開幕してから約1か月。戦いは5月に入った。セ・リーグは巨人とヤクルトが好調で、DeNAも7連敗を経験しながら粘りを見せ、3位にいる。優勝候補のカープが苦戦するなど、どの球団も順風満帆とはいい難いスタートとなった。各球団のプラス要素とマイナス要素を振り返りたい。
【巨人】
3月のオープン戦から先発として頭角を現し、そのままローテ入りしたドラフト3位・高木勇人投手の快進撃は誰も予想できなかっただろう。5戦で4勝0敗とハーラートップの活躍。菅野、杉内とともに安定した力を発揮し、巨人首位の原動力となった。
一方で、けが人の続出には苦しんだ。左太もも裏を痛めた阿部慎之助、ふくらはぎ痛の坂本勇人をはじめ、亀井善行、相川亮二、内海哲也らが離脱。毎試合オーダーが変わる中、現有戦力で1戦1戦を戦っている。
【ヤクルト】
チーム防御率は1.94と12球団トップの成績で4月を終えた。石山、小川、石川が好投を見せ、昨年はリーグ最下位の防御率4.62だったことを忘れさせるような戦いが続く。投手だけでなく、捕手の中村のリードも良くなっていると評判だ。
もともと打力のあるチームとあり、バランスがとれつつあるため、上位キープも十分可能。ただ、センターラインを固めるべく日本ハムから補強した大引が打撃不振。打率が1割台に低迷しており、その調子でチームの成績も大きく変わってきそうだ。