不振のオリを救えるのはエース金子だけ? 浮上の鍵握る右腕の状態は

盤石のはずの中継ぎ陣が復帰も、勝ち切れないオリックス

 浮上のきっかけはエースの復活しか残っていないのか。投打がかみ合わず両リーグ最速で20敗を記録するなど森脇オリックスが苦しんでいる。

 当初の試算ではケガ人が戻ってくる5月の到来が巻き返しの合図となるはずだった。だが、岸田護、平野佳寿、佐藤達也ら盤石の中継ぎ陣が帰ってきたチームでも勝ち切ることが出来ないのが現状だ。

 象徴的だったのが4月28日の楽天戦(京セラドーム)から始まった9連戦だ。

 5月1日のソフトバンク戦では守護神・平野佳が1点リードの9回に李大浩に同点ソロを浴び、延長戦の末に敗れると、3日の同カードでは9回に岸田がリードを守りきれず逆転負け。4日の西武戦(西武プリンスドーム)では同点に追いついた8回に佐藤達がまさかの4失点。

 高山投手コーチも「彼、本来からしたらほど遠いボールだった」と渋い表情。昨年は7回終了時までにリードすれば67勝2敗と無類の強さを誇っていた鉄壁のブルペン陣が本来の力を出し切っていない。

 そんな中、待たれるのは金子千尋の復帰だ。

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