栗山監督の“無視”は信頼の証し? 日ハム復帰の田中賢介はなぜ輝けるのか

賢介か考える日米投手の違い、「その対応をしっかりやっていきたい」

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日本復帰後すぐにチームを支えている田中賢介【写真:編集部】

「日本のピッチャーは(長身のメジャー選手に比べ)角度がない。その代わりにフォークとか、チェンジアップとか、落ちる球が主流。アメリカはツーシーム。その対応をしっかりやっていきたい」

 その後のキャンプやオープン戦でシーズン開幕に向けた準備に余念はなかった。

 それでも、まだ打てている実感はない。「自分では十分にやれているとは思っていない。毎日、試行錯誤してますよ。徐々にアジャストしていっているつもりではいます。そうなってほしいとも思っています」と正直な気持ちを吐露する。

 ただ、結果を残す術、チームを勝たせる術は心得ている。勝負所を見極める感覚も錆び付いていない。

 顕著だったのが4月19日の楽天戦。先発の大谷が初回のピンチをしのぎ、スコアボードに「0」を並べていった。楽天の戸村も譲らなかった。6回1死三塁で3番の賢介に打順が回ってきた。ここで“きっちり”と高いバウンドでの二ゴロ。三塁走者を先制のホームに迎え入れた。1-0の8回には2死二、三塁で楽天2番手・福山から2点中前打を放ち、試合を決めた。

 まさに「機を見るに敏」――。全3打点を挙げ、大谷の今季初完封をアシストした。

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