楽天・松井裕樹が初の巨人戦でつかんだ自信 成功のカギを握る球は?

交流戦で阿部を見逃し三振、「偉大なバッターを抑えられたのは自信につながります」

 楽天の高卒2年目、19歳のクローザー・松井裕樹投手が29日、本拠地コボスタ宮城でプロ初の巨人戦に登板した。注目の交流戦での一戦。松井は5-3と2点リードした9回に登板。先頭打者の4番・坂本勇人内野手にはヒットを許すも、巨人打線を0封。11セーブ目を挙げた。

 見せ場は、坂本の後に出てきた阿部慎之助捕手、矢野謙次外野手という勝負強いバッターとの対戦で三振を奪った場面だった。

「偉大なバッターを抑えられたのは自信につながります」

 阿部に対してはストレート、チェンジアップ、スライダーなど持ち球をバランスよく使い、最後は外角へのストレートで見逃し三振。ボールにも見えたが、それまでの内角をついた球や、強く腕を振って投げたチェンジアップが効いていたため、阿部のバットは動かなかった。

 前の打席ではタイムリーを放つなど、バットに当てることがうまい矢野に対しても、最後は落差のあるチェンジアップで空振り三振。ストレートを思わせる軌道と腕の振りでストンと落ちた。前々日の阪神戦から松井は3連投になったが、疲れを感じさせず、力のあるピッチングを見せた。

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