黒田、日本復帰後最長の8回無失点で6勝目 118球の熱投で自身3連勝

ダブルプレー3つと持ち味発揮、広島は6-0で快勝

 広島の黒田博樹投手は12日、敵地でのソフトバンク戦で日本復帰後最長となる8回を投げ、6安打無失点4奪三振2四死球と快投して6勝目(2敗)を挙げた。3つのダブルプレーを取るなど、持ち味を発揮。打線も田中、鈴木、石原のホームランなどで援護し、6-0で快勝。黒田は3連勝となった。

 初回、黒田は先頭の中村晃を二ゴロに打ち取る。続く福田は投ゴロに仕留めたものの、一塁への送球がワンバウンドとなり、出塁を許す。守備には定評があるベテラン右腕のまさかのミスで、1死二塁といきなりピンチを招いた。

 さらに、続く柳田はライトへの痛烈なヒットで1死一、三塁とされる。内川はショートゴロに仕留めたが、李大浩には死球を与えて2死満塁の大ピンチ。しかし、松田はツーシームで遊ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。

 すると、1回は摂津の前に3者凡退に終わっていた打線が2回に黒田を援護する。2死から鈴木誠がセンター前ヒットを放ち、続く田中がライトへ先制2ランを放った。

 その裏、黒田は先頭の明石に四球を与えたものの、今宮はセカンドゴロ。菊池の鮮やかなグラブトスで併殺に仕留めた。高谷もセカンドゴロで、結果的に3人で抑えた。

 3回、広島は1死二、三塁とチャンスを作り、シアーホルツの遊ゴロの間に1点を追加。その裏、黒田は中村晃をセンターフライ、福田をセカンドゴロ、柳田をセンターフライと初の3者凡退に仕留める。

 広島打線は4回にも鈴木誠のレフトへのソロホームランが飛び出して4点目。黒田は先頭の内川にレフト前ヒットを浴びたが、李大浩をサードゴロでダブルプレーに仕留めると、松田は空振り三振で、またも3人で攻撃を終わらせた。

 5回は明石を左邪飛、今宮を三邪飛、高谷はピッチャーゴロで3者凡退。6回、広島打線はソフトバンク松田のエラーもあり、1死一、三塁とすると、田中のファーストゴロの間に5点目を加えた。

 その裏、黒田は先頭の中村にレフト前ヒットを浴びる。福田をレフトフライに打ち取った後、柳田にもレフト前ヒットを許して1死一、二塁とピンチを背負った。だが、内川はツーシームで詰まらせて遊ゴロ。この日3つめのダブルプレーで切り抜けると、黒田はグラブをポンっと叩き、右手で小さくガッツポーズを作った。

 7回は李大浩を空振り三振、松田を一邪飛、明石を空振り三振と完璧な投球。ここまで91球で、今季初となる8回のマウンドに上がった。先頭の今宮はショートゴロ。代打・高田は内角へのツーシーム、「フロントドア」で見逃し三振に切って取る。

 しかし、中村晃にレフト前ヒット、福田にセンター前ヒットを浴びると、柳田はフルカウントから四球を与えて2死満塁と大きなピンチを背負う。ここで4番・内川を迎えたが、追い込んでからスプリットでセンターフライ。8回118球を投げ抜き、無失点に抑えた。

 広島は9回に石原のソロも飛び出し、最後は中崎が無失点に抑えて広島は6-0で快勝。黒田は自身3連勝で6勝目。防御率は2.61となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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