阪神が3連勝で首位に0・5差 代打で決勝打の狩野「最高の場面で最高の結果」
5割復帰に導く2点タイムリー、狩野「次甲子園に来る時は首位で」
阪神は21日、甲子園で行われたヤクルト戦に4-2で勝利し、6月11日以来の5割復帰。首位巨人とのゲーム差を0・5まで縮めた。
2回に今成のタイムリーで1-0と先制するも、先発藤浪が4回に2点を失い、1-2。劣勢の試合展開も、6回にヤクルト先発の新垣をとらえた。
先頭の福留が高めの143キロをライトスタンドへ運ぶ同点ソロ。その後1死満塁のチャンスで打席には代打・狩野。ここでライト線を破る勝ち越しの2点タイムリーを放ち、4-2に。6回で降板した藤浪に勝ち投手の権利をプレゼントした。
逆転に成功したチームは7回安藤、8回福原、9回呉昇桓の無失点リレー。4-2のまま勝利を飾った。
試合後、お立ち台に上がった狩野は「最高の場面で使ってもらえて、最高の結果が出て、お客さんに喜んでもらえて、最高の気分です。素直にうれしかったです」。今季代打成功率が3割を超える秘訣を聞かれると、「レギュラーで出ている選手の方が体的にもしんどい。僕ら控えの選手はそういうところで必死にやりたい」と謙虚に話した。
これでチームは3連勝で5割復帰。狩野は「本当はもっと貯金をしたいところですけど……」と複雑な表情を浮かべつつも、首位に0・5ゲーム差と肉迫したことについては「次、甲子園に来る時には首位に立っているようにがんばりたい」と言葉に力を込めていた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count