史上初の事態 巨人敗戦、阪神引き分けでセ・リーグ全チームが貯金ゼロに

60試合消化後にセ全球団が貯金ゼロはプロ野球史上初の異常事態

 長野オリンピックスタジアムで23日に行われた広島-阪神の試合は、6-6の引き分け。雨による中断も含め、延長12回の総力戦は両者痛み分けに終わった。

 広島先発の黒田は7回114球を投げ6安打3失点9奪三振の力投。勝ち投手の権利を持って降板したが、8回のマウンドに上がった大瀬良がゴメスに痛恨の逆転3ランを浴びた。

 広島も8回裏に新井のソロホームランで1点差に追い上げると、9回裏にはコントロールを乱した呉昇桓から1点をもぎ取り同点に追いつく。試合はその後、延長戦に入り、お互いにチャンスを生み出せなかった。

 同じ日に行われた首位・巨人はDeNAに敗れたため、35勝35敗の5割。阪神も33勝33敗1分の勝率5割で同率首位に並んだ。この結果、セ・リーグに貯金のあるチームが1つもない異常事態となった。60試合消化後にセ・リーグの全チームが貯金ゼロという事態は、プロ野球史上初のこと。

 さらに最下位のヤクルトが勝利したので、セ・リーグは6球団が2.5ゲーム差の中にひしめく大混戦。混セを抜け出すチームはどこになるのだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY