広島、「86」背負う特別な日に勝てず… 新井「悔しいです」

緒方監督「こういう結果になってしまって申し訳ない」

 広島は6日、マツダスタジアムで行われた阪神戦に2-8で敗れた。70回目の原爆の日に行われた試合は、投打ともに精彩を欠く結果となった。

 ピースナイターとして選手全員が背番号86、胸に「PEACE」と書かれたユニフォームを着用して挑んだこの試合。先発した薮田は広島市内の出身で「広島県民として負けたくない」という意気込みでマウンドに上がった。

 しかし、初回に福留の2ランで先制を許すと、3回には二死からの四球の後、3連打でさらに2点を失い、6回4失点で2敗目を喫した。

 打線は、阪神先発の岩貞の乱調もあり、4回までに2度の満塁のチャンスを作ったが、得点は丸のソロ本塁打と押し出し四球による2点のみ。5回以降はわずか2安打のみで、リリーフ陣も追加点を許し、試合は一方的な展開となった。

 広島にとっては特別な日の完敗に、薮田と同じ広島市出身の新井は「悔しいです。いつもと同じ気持ちでやっていたんですが……」と肩を落とした。

 緒方監督も「全員で同じユニフォームを着て、セレモニーからみんなでそういう気持ちでやっていたが、こういう結果になってしまって申し訳ないです」と話した後、「明日からまた切り替えていきます」と、報道陣の質問を受け付けずにロッカールームに消えた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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