巨人村田が1イニング適時二塁打×2で記録的猛攻に貢献「ゲッツーだけは…」

球団タイ記録の1イニング10安打とリーグタイ記録の6二塁打、村田「こんなに攻撃した覚えはない」

 巨人は19日、東京ドームで行われた首位・阪神との試合に12-3で勝利し、ゲーム差を1・5に縮めた。3点を追う5回に球団タイ記録の1イニング10安打の猛攻で一挙12得点を奪い、逆転勝利を収めた。お立ち台にはこの回2本のタイムリー二塁打を放った村田修一内野手が上がった。

 3点ビハインドの5回、1死一、二塁から2点差に迫る右中間へのタイムリー二塁打を放った村田は「僕よくゲッツー打つんで、無死一、二塁で回ってきて、それ(ゲッツー)だけはいやだったので、思い切って右方向に長打を打ちにいった結果がそっちにいった」と反撃の口火を切る一打を振り返った。

 これで1-3とした巨人は小林のレフトへのタイムリーで1点差に迫ると、代打井端の犠飛で同点に。片岡のレフトへのタイムリーで勝ち越すと、坂本、亀井にもタイムリーが生まれ8-3と突き放し、さらに打席は1死二、三塁で村田が入った。

「みんながつないでくれて流れに乗ったまま次の打席に入れた。みんなあの回はすごく集中していたと思います」

 猛攻の勢いに乗った打席は、3-2からの7球目をレフトへ運び、この回2本目となる2点タイムリー二塁打に。これで10-3とすると、さらに2死満塁から片岡にもレフトフェンス直撃の2点タイムリー二塁打が生まれ、12-3。この一打で1イニングの球団タイ記録となる10安打、リーグタイ記録となる1イニング6二塁打となった。

「僕も長くプロ野球やってますけど、こんなに攻撃した覚えはないので、そういう意味ではいい気持ちでベンチに座って見ていました」

 村田は記録づくめとなった5回の攻撃をこう振り返った。

 その後9点のリードをリリーフ陣が守り、首位阪神とのゲーム差は1・5に。ここ2日で8打点のスラッガーは「混セが続くように明日も勝って、盛り上げていきたい」と3タテを誓うと、オレンジに染まったスタンドから歓声を浴びていた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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