DeNA石田、球団大卒新人左腕最多2勝 初お立ち台に「ここに立つのが第一歩」

6回1失点でもう1つの”新人記録”、ファンに挨拶「これからも石田をよろしくお願いします!」

 DeNAのドラフト2位左腕・石田健大投手が20日のヤクルト戦に先発し、6回1失点で2勝目(1敗)を挙げた。大卒1年目左腕のシーズン2勝目は球団史上初。この日は、山崎康が与田剛(中日)の記録を塗り替える歴代新人最多の32セーブ目を挙げたが、もう1つの“新人記録”となった。チームは4カードぶりの勝ち越しを決めた。

「どこ見ても真っ青ですごく大きい声が伝わっていたので、それに応えて投げようと思い、頑張りました」

 先発し、6回までを1失点。山田の27号ソロの1本のみに抑え、2勝目(1敗)を挙げた左腕は初々しい表情でインタビューに答え始めた。

 初めてのホームでのお立ち台について問われると「そうですね、そうですね… ここに立つのが第一歩だと思うので…」と緊張しながらも「これからも石田をよろしくお願いします!」と声を張り上げ、青く染まったスタンドからの大歓声を浴びた。

「この声援に助けられてこのピッチングが出来た」とこの日の投球を振り返った石田。プロ初勝利の6日・中日戦に続き、最後は同期の山崎康につないだことについて「このリレーができるのが一番うれしいことなので、また見せられるように頑張りたい」と笑顔だった。

 チームは残り31試合で3位ヤクルトとは3・5ゲーム差に縮めたが、依然として山口、井納、三浦と主力投手が相次いで離脱するローテーション事情。それだけに、今季6度の先発で防御率2.23と安定感を誇る左腕の存在は、CS進出に後がないチームの希望となっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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