和田&小笠原はなぜ引退? 打者として一時代築いた落合GMと両選手の決断

打撃技術、勝負強さ健在の両ベテランが構想外→引退決断

 中日の落合博満GMが就任以来3度目のオフに向け、活発な動きを見せている。特に和田一浩外野手、小笠原道大内野手の現役引退は、球界に大きな衝撃を与えた。今季も一定の成績を残していた両ベテランは、来季の構想から外れなければいけなかったのだろうか。

 43歳の和田は今季、2000本安打を達成。79試合で234打席に立ち、打率2割9分8厘、5本塁打、26打点の成績を残している。通算打率3割3厘の打撃技術は、来季も十分に通用する可能性は高いはずだ。

 一方で、先発フル出場に強いこだわりを持ってきた選手でもある。引退会見で「やっぱり9回守ってこそ。走塁と守備の衰えは感じていた。チームに迷惑をかけて葛藤していた」と明かしたように、終盤に代走や守備固めを送られる状況は本意ではなかった。昨年11月に手術し、今季出遅れの要因となった右膝に不安も抱えていた。来年、1年間を通して定位置を守ることを期待するのは難しい状態だった。

 41歳の小笠原は今季も2割9分4厘をマークするなど、巨人からFAで入団した昨季から2年連続で代打として3割前後を記録。勝負強さが健在であることは誰もが認めるところだ。

 ただ、和田と同様に引退会見では「選手として自分のイメージしたものと現実のギャップが少しずつ出てきた」と悩みを抱えていたことを打ち明けている。7月末に左足を痛め、2軍降格となったことも決定打となったという。

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