ヤクルト、14年ぶりVお預け… 山田先制打も、館山2被弾で広島に逆転負け

今季広島戦2戦2勝の右腕も…勝利投手目前で丸&エルドレッドに被弾

 優勝へ向けてマジック「1」と王手をかけているヤクルトが29日、本拠地・神宮球場で広島と対戦し、2-4で敗れた。3回に山田が先制タイムリーを放ったが、5回に今季広島戦2戦2勝の館山が3失点し、14年ぶり7度目のリーグ制覇はお預けとなった。

 本拠地での優勝をかけての一戦。先発の館山が2回に2死満塁の大ピンチを切り抜けると、3回にヤクルトに初めてのチャンスが巡ってきた。

 1死から館山が広島先発・野村のスライダーをセンターに運び出塁。2死となってから川端がレフト前に運んで2死一、二塁とすると、山田が3ボール1ストライクから直球をライト前に運び、二塁走者の館山がスライディングで本塁に生還した。

 しかし5回、無失点に抑えていた館山の投球が陰りを見せる。先頭の丸に左翼への同点19号ソロを浴びると、1死1塁からもエルドレッドにレフトスタンド上段への18号2ランを打たれ、1-3と勝ち越しを許した。

 館山はその裏に代打を送られ5回3失点で降板。6回からはロマンが2イニングを無失点に抑えると、7回、ヤクルトは大瀬良から先頭の中村がヒットで出塁し、チャンスを作る。代打・三輪が三振に倒れるも、1番上田が四球で1死一、二塁に。川端が三邪飛に倒れ2死となったが、ここで山田がセンター前へタイムリーを放ち、2-3と1点差に迫った。

 14年ぶり7度目のリーグ優勝に向け、なんとか追いつきたいヤクルトだったが、8回に秋吉が野間にタイムリーを打たれ2-4と再び2点差に。8回から広島が守護神中崎をマウンドに送ると、ヤクルトは得点を奪えず、この日の優勝はお預けとなった。

 次戦は10月1日の神宮球場での阪神戦。歓喜の瞬間は本拠地最終戦に持ち越しとなった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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