広島、痛恨延長負けでCS進出崖っぷち 阪神とのゲーム差1に広がる
8回に野間が痛すぎる悪送球、ジョンソンの15勝目消える
広島が3日、本拠地マツダスタジアムでのヤクルト戦で延長11回に4-6と競り負け、3位阪神とゲーム差が1ゲーム差に広がった。
先制されたのは広島。初回、先発ジョンソンが川端、山田に連打されると、2死一、三塁から5番・バレンティンがライト前へタイムリーヒット。1点先制を許した。
しかしその裏、主砲のバットがヤクルト石山を捉えた。2死から松山が死球で出た後、4番・エルドレッドがレフトスタンドへ19号2ラン。2-1と逆転に成功した。
さらに6回には2死三塁から松山がサードへのタイムリー内野安打。気迫のヘッドスライディングで1点をもぎとり、2点差とした。
援護を受けたジョンソンは7回まで投げ1失点。リーグ最多に並ぶ15勝の権利を持ってマウンドを降りた。
7回には田中のレフトオーバーのタイムリーで3点差とし、安全圏までリードを広げたかに思えたが、ここから思わぬ展開となる。
8回は大瀬良が先頭山田に四球を与えると、2死一、三塁とされ、今浪にライト前タイムリーを許し2点差に。さらに中村にもライト前タイムリーが生まれ、ここでこの打球をライト野間が本塁に悪送球。4-4の同点となった。この時点でジョンソンの15勝目の権利は消滅した。
9回は中崎が登板。1番からの上位打線を3人で抑えると、延長戦に突入した10回も続投。2死一、二塁のピンチを迎えたが、中村のライト前ヒットをライト・野間が汚名返上の好返球で二塁走者を本塁タッチアウトに仕留め、無失点でしのいだ。
しかし11回にはヒースが2死満塁のピンチを招くと、一岡がマウンドに上がったが、三輪にライト前への勝ち越しタイムリーを浴びた。さらに投手・徳山にも押し出し四球を与え、4-6とリードを広げられた。
その裏、守護神バーネットの前に抑えられた広島。5連勝と勢いに乗り、この試合勝てば3位阪神にゲーム差なしに迫る重要な一戦だったが、守備のミスで敗戦。阪神との差は1ゲーム差に広がり、残り2戦2勝がCS進出への条件となった。
明日4日は甲子園で阪神との直接対決。広島は黒田、阪神は藤浪。球界を代表するベテラン、若手両右腕の投げ合いだ。広島は勝利をつかまなければCS進出の可能性が消滅する。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count