田中将大、一発勝負で敗戦投手に… 2被弾に泣き5回83球降板、ヤ軍敗退

WCゲーム先発も5回2失点で無念の降板、打線も抑え込まれて地区シリーズ進出ならず

 ヤンキースの田中将大投手は6日(日本時間7日)、本拠地でのワイルドカード(WC)ゲーム・アストロズ戦でポストシーズン(PS)初先発を果たしたが、5回4安打2失点2奪三振3四球で負け投手となった。制球に苦しみ、2本のソロを被弾。わずか83球で無念の降板となった。ヤンキース打線は、中3日で先発した今年のサイ・ヤング賞有力候補の左腕カイケルに抑え込まれ、0-3で敗戦。3年ぶりにプレーオフ進出を果たした名門球団だったが、一発勝負のWCゲームを落とし、地区シリーズへは進めなかった。

 田中は初回、2三振を奪い、3者凡退のスタートを切る。しかし、2回は先頭のラスマスに初球の直球をライトスタンドに運ばれ、先制を許した。

 3回も先頭のスプリンガーにセンターオーバーの二塁打を浴びたが、後続を断って無失点。しかし、4回は先頭ゴメスへの初球のスライダーが高めに浮き、レフトスタンドに運ばれてしまう。1試合2度の初球ホームランはメジャー初。痛恨の一発となった。

 その後、1死からカーターに四球を与え、今季のレギュラーシーズン最多と並ぶ3四球となったが、カストロは一ゴロでダブルプレー。5回は先頭からの攻撃を3者凡退に仕留めた。

 一方、ヤンキース打線は今季、20勝8敗、防御率2.48と好成績を残した左腕カイケルに抑え込まれる。5回も3者凡退に抑えられると、田中はここで無念の降板。2点のリードを許したままわずか83球でマウンドを降り、6回からは2番手ウィルソンが登板した。

 7回、ヤンキースは1死からベタンセスを投入するも、アルテューべにタイムリーを浴びて痛恨の追加点を許す。カイケルは6回でマウンドを降りたが、ヤンキース打線はアストロズの救援陣にも抑え込まれ、そのまま0-3で敗戦。地区シリーズ進出はならず、3年ぶりのPSはわずか1試合で終わった。

 今季、レギュラーシーズン24試合で25本塁打を浴びていた田中は、一発勝負のWCゲームでも2本のホームランに泣いた。83球を投げてストライクは49球と制球も乱れ、今季のレギュラーシーズン最多に並ぶ3四球。大役を任されながら、エースとしてチームを勝利に導けなかった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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