SB武田が日本S初完投 9回続投は工藤監督に「どうしてもいきたい」と直訴
9回に2ラン浴びるも4安打2失点で完投、ヤクルト打線抑える
ソフトバンクの武田翔太投手が24日のヤクルトとの日本シリーズ第1戦(ヤフオクドーム)で先発し、日本シリーズ初完投勝利を挙げた。
テンポ良い省エネ投球だった。初回2死一、三塁のピンチで雄平を二ゴロに打ち取ると、2回以降は安定した投球だった。3回1死一塁で首位打者・川端を二ゴロ併殺打。3回から4イニング連続で3者凡退だ。
8回2死二塁では代打・今浪を4球連続の直球勝負で二ゴロに仕留めた。9回1死一塁からセ打点王・畠山にシリーズ1号2ランを浴びたが、続く雄平を二ゴロに打ち取った。
最速149キロの直球に持ち味の縦に割れる大きなカーブを駆使して、27アウトのうち13アウトが内野ゴロだった。9回120球、1奪三振1四球、4安打2失点。トリプルスリー・山田は中飛、中飛、遊飛、右飛と完璧に封じた。
試合後、工藤監督は9回も続投させたことについて、サファテへの継投を考えたかを聞かれ「考えました!」と苦笑い。「考えたんですけど、武田くんが『どうしてもいきたい』と言うことなので、続投させました」と明かした。
昨年10月26日の阪神との日本シリーズ第2戦(甲子園)では7回1失点で勝利投手となっていた武田。今季はチーム最多の13勝。高卒4年目の22歳が、大一番で勝負強さを見せつけた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count