“レジェンド”山本昌は清原が苦手だった? 「本当に手がつけられなかった」
松井秀喜氏が苦手になってしまった理由は?
さらに、山本昌は同い年の名捕手の名前も挙げる。
「あとは古田かなぁ。実際に打たれてるのは古田です。(対戦成績は打率が)3割後半ありますので。同級生ですごく親しいんですけど、うまくやられましたね。彼の2000本のうち、40本以上は俺からヒット打ってるから、50分の1か。そんなに俺から打ってるのかという感じですね」
本来は、右打者を苦にしないスタイルだ。ただ、どちらかといえば、やはり左打者の方が得意ではあるという。「(右と左の)どちらが嫌いというのは、あまりなかったですね。ただ、個人としては左バッターの方が分はいいです。左の方が打たれていないと思います。左の強打者にめった打ちされたっていうのは多分ないと思います」。レジェンドはこう自信をのぞかせる。
ただ、例外として挙げたのが、巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏だ。こちらも球史に残る打者だが、「ちょっと打たれたくらいですね」と山本昌は振り返る。
「松井くんに関しては、彼がルーキーの年から3年くらいは圧勝してるはずですよ。ほとんど打たれてないです。僕は松井くんが来るとラッキーだと思ってましたから。でも、だんだん手がつけられなくなっていきました。最初の3年分を抑えたのに打たれてるってことは、後半はほとんど打たれてるってことですよ」
松井氏が球界を代表する強打者になっていったという理由も当然あるが、「得意」から「苦手」へと変わってしまったきっかけを、山本昌ははっきり覚えているという。