パドレスが高知でトライアウト実施へ 超異例の試みで埋もれた才能発掘

“フロント入り”の斎藤氏は初仕事? 「第2の村田透」が出ればメジャー挑戦への新たな形に

 今季、メジャーではインディアンスの村田透投手がデビューを果たした。村田は2007年の大学生・社会人ドラフトで巨人から1位指名を受けながら、1度も1軍で登板することなく、10年限りで戦力外となった。

 しかし、同年の12球団合同トライアウトでインディアンスの目に留まり、マイナー契約。1Aから5年かけて地道に這い上がり、今年ようやくメジャーデビューを果たした。もし、パドレスのトライアウトで「第2の村田」になるような選手が出れば、メジャー挑戦への新たな形が生まれることになる。

 また、パドレスは18日の野球教室後、今季限りで現役引退した斎藤隆氏をフロントのインターンとして迎えることを発表した。メジャーで圧倒的な実績を誇る右腕は、年明けから本格的に第2の野球人生をスタートさせる予定だが、21日の高知での野球教室に参加する見込み。ホワイトGM付SAやステインGM補佐らとともに翌日のトライアウトにも同席すれば、これがインターンとしての“初仕事”になりそうだ。

 西海岸のサンディエゴは温暖な気候で、日本人も多いことから、メジャー移籍する選手にとっては暮らしやすい街とも言われる。パドレスにはこれだけでもメリットがあるが、日本球界とのパイプが太くなれば、選手の獲得にもプラスに作用するはずだ。野球教室に参加する少年、トライアウトに挑むプレーヤーだけでなく、パドレスにとっても有意義な日本遠征となることは間違いなさそうだ。
 
【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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