マートン、ルナ…まだNPBで活躍が期待できる外国人助っ人は?【野手編】
マートンは西武、ホークスにハマる? 「パで獲り手があってもおかしくない」
一方で、野口氏が将来性に期待するのはミッチ・デニング外野手だ。今季途中にBCリーグ新潟からヤクルトに加入し、64試合に出場して打率2割2分2厘、4本塁打、22打点。自由契約となったが、「もう少しどこかで修行を積んで戻ってきてください、という感じがしました」と指摘する。
「まだちょっと荒いし、それこそBCリーグでもいいから、もうちょっと技術を磨いて、腕を磨いて戻ってきたら、その時にはすごく面白い存在になっているような気がしますよね。育成契約にして独立リーグに派遣するという手もありだと思います。2軍で試合に出していてもいいですけどね。
ちゃんとした指導を受ければ、とにかく2、3年後が楽しみな感じがします。1年間トータルでホームラン15本くらいだけど、3割ちょっと打てて、打点が欲しい時にはしっかり稼いでくる。そんな感じの選手になれるのではないかと思います」
今季の年俸は360万円(推定)と破格だけに、手を挙げる球団もあるかもしれない。
そして、自由契約となった外国人野手で去就に最も注目が集まっているのが、元阪神のマット・マートン外野手だろう。来日1年目の2010年に日本記録(当時)のシーズン214安打を放つなど、実績は抜群。今季は打率2割7分6厘だったものの、6シーズンの通算打率は3割1分とハイレベルだ。阪神ファンからは絶大な人気を誇った。
「給料をもっと少なくしてもやるのなら、パ・リーグで獲り手があってもおかしくない。『好きなようにやれ』と言って、その代わりに悪くなった時に見てくれる(阪神打撃コーチ補佐の)オマリーのような人がいれば、復活するような気がするんですよね。ものすごく頭のいい選手なので」
DH制のあるパ・リーグなら、まだまだ需要はあると野口氏は見ている。では、具体的にフィットするチームはあるのか。
「森が捕手として守るようになったら、西武は面白いのではないでしょうか。DHが空くので。炭谷がそのまま正捕手になったとしても、森がライトを守るとなれば、マートンをDHで獲ってもいいと思います。ソフトバンクもいいかもしれませんね。(メジャー挑戦を目指して自由契約となった)李大浩が抜けたらDHに入れる」
その実力は確かなだけに、NPB球団が獲得に動く可能性は十分にあるだろう。
まだまだオフは長いだけに、各球団がどんな動きを見せるのか、目が離せない。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count