“改名”は成績に結びつくのか 過去10年の改名・登録名変更選手の成績は?

成功の筆頭は2009年に開幕11連勝の左腕、今や台湾代表のスーパースターも“改名”経験者

○関本賢太郎(2008年、関本健太郎)

 2007年は131試合で打率.243と振るわなかったが、登録名を変更した2008年は自身初の規定打席到達となる521打席に立ち、打率.298と結果を残した。

○川井雄太(2009年、川井進)

「雄太」と書いて「ゆうだい」と読む。この登録名変更が近年では最も効果を発揮した例といえるかもしれない。2005年に入団し、2008年までわずか1勝だった左腕は、改名した2009年に11勝(5敗)。開幕11連勝で、オールスター出場も果たした。2012年からは「雄太」の登録名でプレーしている。

○清水崇行(2009年、清水隆行)

 巨人で長年リードオフマンとして活躍したが、出場機会の減少に伴い、2008年オフに金銭トレードで西武に移籍した。それと同時に登録名を変えるも、44試合の出場で打率.208と復活はならず。この年限りで現役を退いた。

○矢野燿大(2010年、矢野輝弘)

 2009年は前年オフの手術の影響で、出場30試合に留まった。登録名を変更して迎えた2010年だったが、城島健司の加入などで出場機会は増えず。怪我の影響もあり、この年は9試合の出場のみで、引退を発表した。

○陽岱鋼(2010年、陽仲壽)

 15試合の出場に留まった2009年オフに改名。2010年は自身初の100試合以上に出場し、レギュラー奪取へのきっかけの年とした。日本ハムの不動のセンターは、今や台湾代表のスーパースターにまで登り詰めた。

○寺原隼人(2011年、寺原早人)

 横浜時代の2010年に「隼人」から「早人」に改名した右腕。オリックスに移籍した2011年からは、再び「隼人」に戻した。すると、前年の4勝(3敗)から12勝(10敗)に大幅に成績がアップ。防御率も3.06と、先発の柱の一人としてチームを牽引した。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY