戦力外左腕&エース右腕復活、“5年周期”不発…ロッテの2015年10大ニュース
福浦が5年ぶり1試合2発&2000試合出場、ドラ1平沢、目指すはヤクルト山田
○8位 若き司令塔、田村龍弘の成長
長きに渡りロッテの正捕手を務めた里崎が昨季限りで引退し絶対的な正捕手不在で開幕したロッテ。現役時代、名捕手として活躍した伊東監督のもと、高卒3年目の田村が随所に光るプレーを見せたことは朗報となった。打率こそ.170と苦しんだが、盗塁阻止率は両リーグ通じてトップの.429を記録。来季以降のさらなる飛躍がロッテの浮沈を左右することになりそうだ。
○7位 福浦、2010年以来の1試合2本塁打&史上48人目の2000試合出場
ここ数年は代打の切り札としての役割が増えている福浦だが、開幕直後の4月9日のオリックス戦で先発出場し4年ぶりの本塁打を放つと、さらに5年ぶりとなる1試合2本塁打を記録した。6月15日の交流戦ヤクルト戦では代打で登場し、史上48人目の通算2000試合出場を達成。本拠地・QVCマリンで2001試合目を迎えた際は「今までと変わりなく、1試合ずつしっかりと準備をしてチームの勝利に貢献したいですね」といつも通りの表情を見せた。まだまだその打棒と、一塁手として出場した際の柔らかいグラブ捌きは健在。残り88本となっている通算2000安打まで来季どこまで近づくことができるか、注目される。
○6位 ドラフトで仙台育英・平沢を1位指名
今季のドラフトで注目選手として前評判が高かった仙台育英・平沢大河。野球ファンにとって大きな驚きと受け止められたロッテの1位指名だが、結果として相思相愛と思われていた楽天との競合の末に入団が決まった。背番号は「13」。今江やクルーズの退団に伴い、アピール次第では開幕から1軍枠に食い込んでくる可能性は大いにあり、本人も「(ヤクルトの)山田哲人選手がトリプルスリーを達成したので、そういう選手を目指したい。技術もそうですが、身体を強くしてキャンプに臨みたい」と意気込んでいる。
○5位 サブローの決勝打でCS進出
レギュラーシーズン最終盤での西武との激しい3位争いに終止符を打ったのは、21年目のベテラン、サブローによる一振りであった。10月4日の日本ハム戦で逆転の決勝打を放ち、ロッテはCS進出が確定。今季はわずか10安打に終わったサブローだが、大一番での起用にしっかりと応え存在感を示した。