オリックス西野が初対外試合でマルチ安打 昨季の悔しさを晴らせるか

右前と中前へ打ち分け2安打、1年目の昨季は骨折で離脱「良くもあり悪くもあった」

 オリックスの期待の2年目・西野真弘内野手が14日に広島との練習試合に「3番・セカンド」で先発出場した。今年初の対外試合で2安打をマークし、いい滑り出しとなった。

 1本目はライト前、2本目はセンター前としっかりと打ち分け「最初の試合だったとので、少しほっとしています」と2016年の初安打を振り返った。

 昨年は7月に右手を骨折し57試合の出場に終わった。それでも打率3割4厘、3本塁打、22打点、9盗塁と一時は新人王候補に挙げられる活躍を見せた。プロ1年目を終えた西野は「開幕1軍、チャンスもいただいて過ごせていたがケガもあった。良くもあり悪くもあったシーズンだった」と巻き返しへの思いは強い。

 西野のヒットには、他の若手にはない、活躍できる要素がつまっていた。巧みなバットコントロールだけではなく、選球眼も光った。この日の打席もファウルでカットし、自分の打てる球を確実にものにした。高い打率を残す選手に共通している部分である。

 来季は正二塁手候補に挙げられているが「開幕からセカンドにいられるようしっかりと練習をしたい。今年以上に試合数、全てにおいて上回りたい。盗塁王、最多安打など可能性があるものは全てを狙っていく」と話している西野。ペナントレースを沸かす存在になっていくだろう。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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