12年目の阪神岡崎、猛アピール続く 打撃好調、金本監督「レギュラー近い」

昨年まで11年間で1軍通算41試合出場、「結果を出すことしか考えてない」

 プロ12年目の苦労人が開幕スタメンにまた一歩近づいた。阪神・岡崎太一捕手が、10日のDeNA戦(甲子園)でスタメン出場。先発・岩田を5回1失点と好リードし、打っては2安打1打点と猛アピールに成功した。

 2回2死走者なしの第1打席では左翼線二塁打を放つと、4回1死一塁で迎えた第2打席ではエンドランでまたもや左翼線へタイムリー二塁打。昨年まで1軍通算出場はわずか41試合だった男は「チャンスをもらえたら、結果を出すことしか考えずにやっている」と危機感十分で試合に臨んでいる。

 春季キャンプでは梅野、小宮山、ルーキーの坂本らと激しい競争を繰り広げ、結果を残して1軍に帯同し続けている。課題だった打撃も金本監督の指導もあり、ここまで打率4割5分5厘と絶好調だ。

 正捕手を狙う岡崎の猛アピールに金本監督は「ディフェンスは矢野コーチは一番に評価している。打撃さえ良くなったらレギュラーも近いんじゃないか」と評価。矢野作戦兼バッテリーコーチも「みんな競争をしている。岡崎もいいヒットを打ったし、守備も良かった。(開幕スタメンは)迷うよね」と嬉しい悩みを口にした。

 昨年はベテランの藤井が引退。守備の要がぽっかりと空いた状態だったが、プロ12年目の32歳が一気に本命に名乗りを上げた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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