岩隈久志、OP戦3度目の登板で3回途中5失点も前向き 「問題はないですよ」

悪条件が重なり「ちょっと集中力切れていた」も、「感じは悪くなかった」

 マリナーズの岩隈久志投手は16日(日本時間17日)、ジャイアンツ戦でオープン戦3度目の先発マウンドに上がり、2回2/3を投げて7安打2四球5失点だった。54球を投げて、ストライクは38球。3試合目で初の失点を喫し、予定の4回60球を投げきれずに降板となったが、「問題はないですよ」と表情は明るかった。試合はマリナーズが9-6で勝利した。

 初回は3者凡退のスタートとなった岩隈だが、2回に先頭ペンスを2球で追い込んでから粘られ、8球目をセンター前に運ばれる。1死後、3人目のパガンも2球で追い込んでから、結局8球目が外れて四球に。続くトムリンソンを三ゴロに打ち取り、ダブルプレーでチェンジかと思いきや、サルディナスの一塁悪送球で1アウトしか取れず2死二、三塁のピンチ。その後、四球を与えて満塁となってから9番ブラウンにカーブをセンター前に運ばれ、2点を失った。

 3回も先頭のポージーに中前打を許し、1死後にクロフォード、パガンに連続二塁打を浴びて1失点。続くトムリンソンにライト前ヒットを打たれたところで降板となった。

 もっとも、試合後は「良くないですよね。打たれてるんで」と言いながら「僕自身の投げてるタイミング、リリースの感じとかは前回より良かったので、それは納得できてるかなという感じです」とうなずいた。

 この日の気温は30度を超え、日差しも強く、「暑かったですよね」と苦笑いの岩隈。「バッターをちょっと知らないので、どういうスイングか分からな過ぎた。それでちょっと疲れた部分もあったと思う」という。相手の粘りだけでなく、味方のミスも出るなど悪条件が重なり、「うまく投げられなかったというか、ちょっと集中力も切れてたんで」とオープン戦ならではの本音もこぼれた。

 キャンプも半分以上が過ぎ「疲れてきている」というが、「まぁ問題はないです」と笑う。ここまでの調整には確かな手応えを感じている。「感じはいいというか、ボール自体は悪くないと思う」。開幕へ、このまま状態を上げていくだけだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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