西武・秋山、216安打の偉業達成の裏側 「彼がいなければなかったかも」

昨季は刺激受けて日本記録達成、それでも「記録に満足するのは引退後」

 昨年のシーズン最多安打日本記録達成でメディア出演や取材のオファーが殺到し、例年に比べて忙しいオフを過ごしたという秋山翔吾選手。当然ながら記録に関するコメントを常に求められたが、達成感や充実感を口にすることはほとんどなかった。

「そういうことを感じるのは、引退してからじゃないですかね。引退して、もしこの記録がまだ日本記録として残っていたら、2015年はよくやった年だったと振り返れると思います。でも、現役でやらせてもらっているうちは1年の記録で一喜一憂することはありません。優勝はできなかったわけで、その力になっていないと思えば、まだやるべきことはたくさんあると思っています」

 あくまで、2015年にいい成績を残せただけ。よかった年のことばかり考えてそれを再現しようとしても、すべてにおいてその年と同じ感覚に戻れるわけではない。「今年は今年」と次のステップへと切り替えるのは、今回に限らず毎年のことだという。

 それでもやはり、昨年の偉業が秋山選手にとって糧になっていることに間違いはない。216本のうち、今年アメリカへと渡った同級生、広島・前田健太投手(現ロサンゼルス・ドジャース)から打ったヒット(6月9日・西武プリンスドーム)は、「特に印象に残る1本だった」と振り返る。

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