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プロ野球観戦で健康に!? パ・リーグが始める異例の試み、その狙いは?

先進国で深刻化する肥満や生活習慣に対する課題

 日本のプロスポーツ界では現状、このようにコンテンツホルダー自身が健康的な活動を通じて社会貢献していこうとする試みは少ない。一方で米国のプロスポーツ界ではいくつかの取り組みがされている。代表的なのは、プロバスケットボールのNBAが行う「FIT」というプログラムだ。

 米国を始め先進国で深刻化する肥満や生活習慣に対する課題を認識し、バスケットボールクリニックなどを通して、身体を動かすことの楽しさや食事のバランスについて学ぶ取り組みである。日本でも今後は2020年東京五輪が開催されることから、このような運動の取り組みへの熱も高まり、今回のように「観るスポーツ(試合観戦)」と「するスポーツ(運動・歩く)」を組み合わせる活動が増えていくことが期待される。

 話を冒頭に戻そう。なぜ根岸氏が初対面のその場で、SHLとともに取り組みを始めようと考えたのか。その理由は「鎌田さんと林さんが取り組まれている公衆衛生学(パブリックヘルス)の考え方が素晴らしく共鳴したことと、社長の村山の考え方であるパ・リーグがもっと社会に貢献できることを探す、と2つのことが整合したから」と語る。

 今回の活動は、パ・リーグ6球団とPLMが中心となるパ・リーグウォーク実行委員会が主催し、SHLが共同企画と学術研究を担当する。そして、プロ野球界では珍しいことだが、経済産業省が後援としてバックアップしている。プロ野球(パ・リーグ)を中心とした「産官学」一体となった取り組みとなっており、まさに村山氏の言う「社会に貢献できる取り組み」を実現しようとしている。

 村山氏はこう語る。

「ファンの皆さまが歩くことを楽しみながら、健康であり続けられる。健康であり続けることによって、また球場に来場してもらえるようになる。プロ野球コンテンツを活用しながら健康を通じて、日本の社会に貢献できる。こんなに楽しいことはない」

 数々の革新的な試みを行っているパ・リーグ6球団とPLM。今後の取り組みの広がりに注目していきたい。

(※1)一部の機能は2016シーズン中から順次実装していく予定。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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