秀岳館が9回2死から劇的逆転劇 土壇場で早川攻略、サヨナラ勝ちで初4強

木更津総合エース早川の好投実らず、関東勢消える

 第88回選抜高校野球は28日、準々決勝を行い、九州王者の秀岳館(熊本)が関東王者の木更津総合(千葉)に逆転サヨナラ勝ちを収めた。0-1で迎えた9回に2点を挙げ、劇的勝利。初の4強へ駒を進めた。

 木更津総合は2回戦で大阪桐蔭打線を1失点に抑えた早川隆久が先発。その早川が圧巻のピッチングを見せる。強力打線を8回までわずか2安打に抑えた。コントロールも良く、安定した投球だった。

 打線も4回、1番の2年生・峯村貴希のヒットから2アウト二塁で4番の鳥海嵐万がタイムリー。少ないチャンスをものにした。

 しかし優勝候補の一角とされる秀岳館は最後まで諦めなかった。9回先頭の原田拓実が四球で出塁。その後、犠打、四球などで2死一、三塁とすると広部就平がライト前に同点タイムリー。続く堀江航平がセンターオーバーのサヨナラ打を放ち、劇的逆転勝利を収めた。

 先発した有村大誠も8回6安打1失点と力投し、9回は中井雄亮がきっちりと締めて逆転劇を呼び込んだ。

 木更津総合はエース早川が9回4安打2失点と好投したが、実らず。これで関東勢が姿を消した。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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