広島黒田、120球の力投で195勝目 3226日ぶり完封は「やっぱりしんどい」

巨人を圧倒で日米通算200勝へ「5」、「結果として最後一番上にいれば」

 広島の黒田博樹投手が本拠地マツダスタジアムでの巨人戦に先発し、9回4安打無失点、4奪三振1四球と圧巻の投球を見せた。開幕から6勝1敗と好調だった巨人を圧倒し、日本では2007年6月3日の楽天戦以来、実に3226日ぶりの完封勝利。日米通算195勝(NPB116勝、MLB79勝)として、200勝の金字塔へあと5勝とした。

 試合後、お立ち台に上がった黒田は「最高の雰囲気の中で最高の結果が出てよかったと思います」とマツダスタジアムを埋め尽くした広島ファンに感謝した。三塁を踏ませない圧巻の投球だったが、「味方のいい守備がありましたし、石原のリードもあったんで、何とか最後まで投げることが出来たと思います」と味方への感謝を忘れなかった。

 5~7回は3イニング連続で3者凡退。8回に無死一、二塁と最大のピンチを迎えたが、小林のスリーバント失敗で1死としてから代打・片岡をニゴロ併殺打に仕留めて、ピンチを切り抜けた。

 9個のゼロを並べる感覚について「やっぱりしんどいっすね」と黒田らしい言葉で表現し、笑いを誘う場面も。広島はリリーフの不調が響いていただけに「リリーフが連戦でずっと投げていたので、1人でも多く投げたいなと思っていたんで、それが結果としてこうなってよかったと思います」とうなずいた。

 完封で開幕2連勝。200勝の金字塔へも着実に歩みを進めている。ベテラン右腕は「目の前の試合を一戦一戦、精一杯戦っていくだけだと思いますし、その結果として最後一番上にいればいいかなと思ってます」と力強く誓った。

 120球を投げきり、日本では3226日ぶり、地元広島では06年4月27日の巨人戦以来、実に3628日ぶりの完封。黒田にとっても広島にとっても、最高の一勝となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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